SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み
SDGsとは
2015年9月の国連サミットで150を超える加盟国首脳参加のもと、全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた「持続可能な開発目標」です。
すべての国の社会課題を対象とした17のゴールとその課題ごとに設定された達成基準で169のターゲットから構成されます。このゴールとターゲットによって、包括的で持続可能な社会の構築を目指します。
貧困や飢餓から環境問題、経済成長やジェンダーに至る広範な課題が網羅されており、豊かさを追求しながら地球環境を守り、誰一人取り残さないことを強調し、2030年までに達成することを目標としています。
◎こめ油の製造
「こめ油」は、玄米を精米するときに発生する
「米ぬか」から抽出・精製されます。
こめ油メーカーは、精米工場等で精米時に発生する「米ぬか」を迅速に集荷し(米ぬかは精米直後からリパーゼが働き、時間とともに品質が急速に劣化するため迅速に集荷します。米ぬかは、こめ油メーカーが集荷しなければ、精米工場において産業廃棄物として処理されてしまうこともあります)、集荷した「米ぬか」からこめ油原油を抽出し(抽出工程で発生する脱脂糠は飼料用、肥料用等に利用されます)、抽出したこめ油原油を精製し(精製工程で発生するロウ分や遊離脂肪酸等の副産物は別途、石鹸、化粧品原料等に有効利用されます)、「こめ油」を製造、販売しています。
これらの業務を行っている私たちこめ油メーカーは、貴重な資源である「米ぬか」の100%有効利用を目指し、SDGsへの取り組みについて、以下の目標を推進していきます。
◎組合員のSDGsへの取り組み事例
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「循環型社会は「米ぬか」から!」、70年にわたりSDGsを実践
◎組合員が関連するSDGsの主たる目標と取り組み
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
・玄米を精製する際に発生する米ぬかを食用油へと高度利用することにより、貧困や飢餓の軽減に寄与します。
・米ぬかから食用油を抽出する際に発生する脱脂糠を飼料用等に利用することにより、持続可能な農業を促進します。
・米ぬか食品を普及させることにより、食料の安定確保と栄養状態の改善に貢献します。
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
・米ぬか、こめ油に含まれる様々な栄養成分の研究開発を通じ、米ぬか、こめ油の健康促進効果への活用を推進し、人々の健康増進に寄与します。
・作業中の事故を防ぐため、安全で衛生的な労働環境の整備に取り組みます。
すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
・就業後も社員に対し就学を働きかけ、その機会を提供していきます。
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
・女性にとって働きやすい環境を整備し、女性が本来持っている能力を十分発揮できる職場づくりに励み、女性管理職の活躍を推進していきます。
・男性・女性を問わず、働きやすい職場環境を整備します。産休や育休制度を充実させ、職場復帰後の受け入れ態勢を整えます。
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギ-へのアクセス確保する
・使用済み食用油や生産工程で発生する副産油などをボイラー燃料として積極的に有効利用して、クリーンエネルギーに貢献していきます。
・工場内の大型照明のLED化を実施して、安価で持続可能なエネルギーへのアクセスを確保していきます。
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
・本人の希望による高齢時の就労を可能にし、柔軟な働き方への取り組みを推進していきます。
・過度な長時間労働の防止、勤務間インターバル制度の導入を推進していきます。
・ハラスメントのない風通しの良い職場づくり、安定的な雇用、外国人労働者に対する差別・人権侵害のない職場作りに努めていきます。
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
・米ぬか研究のパイオニアとして、これからも工場の整備や技術革新に取り組んでいきます。
・効率の良い生産技術の研究、新たな製品開発を進め、米ぬか圧搾機の効率化を図り、環境に優しいシステムづくりを行っていきます。
・あらゆるものに含まれる機能性成分の抽出、精製企業のパイオニアとして、製造に関わる適切な資源の整備や技術の革新を実施します。
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
・災害発生時に地元住民の方が迅速な救援活動を実施できるよう、自社敷地内に緊急物資収納庫設置スペースの確保や生活用水の提供、住民と共同で行うイベントの開催など日頃から地域住民との接点を持ち、互いに助け合える環境を整備していきます。
持続可能な生産消費形態を確保する
・品質の良い、優れた製品づくり、その安定供給できるように励み、お客様の信用と信頼を得られるように努めていきます。
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
・休耕田を油糧米の生産に利用することを推進することにより、土地の劣化阻止に寄与していきます。